暑くて暑くて暑すぎる。
ということで、ここはひとつ、地球温暖化に抗議の意を表すべく断写を宣言することにする。
猛りつける日射と、それに呼応して輻射するアスファルト。その間にあって異議申し立てを行うどころかマゾヒスティックな共犯関係を続ける大気の阿諛追従。
なにも被写体は屋外に限るものでもなく、あらゆる存在がその対象であることは、この明晰な頭脳は当然理解している。理解は。
理解しているからといって、行為の次元でそれを軌道修正し体得するだけのゆとりは、この酷暑がすでに奪い去っている。無限の可能性とは、あらかじめ豊富な資産を蓄積しているブルジョワジー=善人の戯言にすぎないのだ。
われら悪人階級は己を空しくし、弥陀の加護にこの身を委ねるしかあるまい。
air conditioningに起因するであろう、午後の仮眠における寝冷えが引き起こす夏風邪と戦いながら。
