古い団地


もう人が住んでいないような、一棟だけの団地があったので興味を惹かれて撮影していた。
まだ1~2軒は住人もいるようだったが、生活感は全く無かった。
数枚の写真を撮って階段を降りていたら、中学くらいの男の子が階段の踊り場から外を眺めていた。
おとなしそうな子で、自分の顔を見ると少し笑顔を見せて会釈してきたので、自分も会釈した。
そのまま階段を降りると、今度は小学5~6年といった感じの女の子が二人いた。二人は笑って話をしながら階段を上がっていった。
二人の写真を撮りたい気がしたけど止めた。
二人とも、髪がボサボサで、着ている服も着古したものだった。先の男の子も着古した感じの服装だった。
一瞬、映画「誰も知らない」を思い出した。