人として...

口をさしはさむことが、人として憚られるような作品がある。他人の家庭の事情に、普通は口をさしはさむことがないのと同じ心理を要請する作品。だから悪いとは言わない。それもひとつの有り様だとは思う。そしてそれも大変なことだと思う。思うけど、せっかくのその苦労がそこだけに閉じることに遣り切れなさを覚える。