写真を撮るようになってから、映画やTVを見ていても画面のこちら側に撮影者がいて撮っているんだなと思うようになった。当たり前のことだけど、画面の外には人がいて、人と人が関係し、人が人を撮っている。監督が撮っているというのとは少し違って、カメラマンやスタッフが直接には画面に写り込んでいるものに関係している。だからどうしたと言われると困るけど。
しかし、そういうことを思いながら見るときは、その作品に興味が持てないときでもあって、要するに作品にのめり込めないときに、しかたがないから別の楽しみを見出しているという面もある。そして、このことは多くの現代アートや評論の基本スタンスでもある。もうそんなことを忘れるくらいはるか以前から。