並置

自分の写真だけを見ているぶんには、まぁいいんじゃないかと思っても、他の人の写真の中に並置するとどうにもパッとしない。
まぁ、水準にないということなんだろうけど、でも、そんな並置世界での位置取りに焦点を絞るのもややキケン。出来不出来とはまた別に作品にはそれ固有の論理があって、並置が意味を持たない領域を手放したらそれこそ意味がなくなる。
並置が現代の条件だとしても、それをイデオロギー化して是認するかどうかはまた別のこと。そこを丁寧にしないと既得権益化した「ムラ」の解体もままならず、ある種のナショナリズム的な情動の噴出を加速するだけの結果に陥るだろう。