タイヤ換装

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 タイヤをピレリのエンジェルスクーターにした。
かつて私は利便性に対する倫理性の優位を高らかに宣言したことがある。

それから約二ヶ月、その間にタイヤのトレッドは急速に摩耗。グルーブが消滅するという事態に直面したため新規タイヤへの換装を余儀なくされたのだ。

そのような短期間にトレッドが消耗するだろうかという疑念を私も共有してはいるが、それに対しては、異常気象による季節推移の激甚化が及ぼす影響と結論づける以外に、気持ちの落とし所はないはずである。

ちなみに消滅したグルーブを捉えたトレッド面の証拠写真は廃棄しており、バックアップも残ってはいない。

レヴューは出来ないしないというポリシーだが、確かにしなやかさと安定感は増した。というか安心感と疲労度はダンチ。発進時のふらつきもなくなった。

おっかなびっくりだったコーナリングも、換装後のそれは、路面とのコンフリクトを一切発生させないまま車体のバンク角を深めていき、そこからアクセルを手前にスナップすると同時に、後輪の駆動力をアスファルト路面に一気に伝達。モノコックスチールボディとその搭乗者を前方へと押し出し続けていく。都市を疾走するその勇姿は反動的臨界点突破の様相を体現しているはずで、世の加速主義者達の羨望の的に違いない。

ディーラーで交換した直後の空気圧はフロント2.0kg、リア2.3kgで、車体マニュアル記載のフロント1.6bar、リア2.0bar(一人乗車時)or2.2bar(二人乗車時)に比べると高い。

ただ、標準装備のタイヤMAXXIS のときにリアを2.0kgから2.2kgにしたときに速度の乗りが見違えるようによくなったので、高めでいいのかもしれない。当然その分路面の状態に敏感に反応するようになるが、このタイヤでは神経質さは感じないのでこれでいいのかなと思う。フロントはちょっと高いような気がしたので1.8kgに変更してみたらコツコツする感じはなくなったものの、ヨレるような感じでシャキッとしないので2.0kgに戻した。

 

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