2009-01-03から1日間の記事一覧

「さようなら、私の本よ!」大江健三郎

主人公の長江古義人という老齢の小説家の中にある“おかしなところのある若いやつ”は、自信の内面にそれを抱え込んだ葛藤として描かれることは無く、周りに出てくる若い登場人物に、ゆるやかに仮託され展開していく。老齢の小説家、長江古義人は今まで ー世界…