鳩がベランダに居ついて、追い払って、苦笑いして、戸惑って、

一年ほど前にベランダで鳩の雛がかえってから、鳩が居つくようになってしまった。定期的に産み付ける卵を撤去し、よく巣を作る場所を塞いだりしているが、それでも時々、巣を作って卵を産んでいる。入り込めないようにと、立てかけたつもりものが、彼らにとって雨風を防ぐのに最適なスペースを提供してしまっているのを見て苦笑いをしたりしている。最近は鳩の鳴き声を聞くと、鳩がよく入り込むエアコンの室外機周りにマジックリンをシュッシュッと吹き付けて追い払っていた。昨日も鳴き声が聞こえたので、同じようにマジックリンシャワーを見舞ってやった。しかし、この日は鳩は居るはずなのに、何度吹き付けても逃げさっていかない。不審に思って覗き込んでみると、鳩は卵の上に覆いかぶさってマジックリンの雨にじっと耐えていた。慣れっこになっていたのか、ボーっとしていたのか、どっかのヒマを持て余している年金生活者が買ってきた鳥類愛玩者向けに開発された鳥類専用食品をもらって満腹でうたた寝をしていたのか、何か他に気になることがあってその事に気を取られていたのか、どうか分からないが、こういう姿を見るとさすがに可哀想になってくる。そうはいっても卵が孵って雛の姿をとりだすと、さすがに追い払えなくなるので、棒でつついて追い払い、卵を武蔵野市指定のポリエチレン袋に移動した。