HERZ 長財布 Y-58

Herzの長財布Y-58。これはまた凄いものがやってきた。
開封時に現れたその姿と、すでに保持していたY-58のイメージは、私に認知的不協和を引き起こした

のたうち、荒れ狂う冬の日本海を彷彿とさせるダイナミックな皮革。

ブレーキの存在を等閑視することを男気としてアクセルを踏み続けた結果、コースアウト寸前で辛うじてクラッシュを回避。九死に一生を得た縫製。

使い勝手は、長財布というものを使ったことが無いので、比較はできないけれど、まぁ、オーソドックスなもののほうが使い易いでしょう。小銭が取り出しにくい。しかし、こういった嗜好品は面白ければいいので、そこはたいした問題ではない。

この財布を眺める時、そこには穏やかなアルカイックスマイルが現出し、その頬に、一筋の涙が伝うのをとどめることはムツカシイ。