オルセー美術館展

オルセー美術館展に行ってきた。


モネ
「日傘の女性」
ブルジョワジーのロマンティシズムとは、こういうことなんだなぁ、と呆れながら羨望。


セザンヌ
分かるなぁ(笑)。その色の選択、その塗り方、そのディテールの省略の仕方。「父」と崇められるその方法論はしかし、生理と結びついているはずで、壷の口は上から描かれなければ、しっくりこなかったのだろう。


ゴッホ
この自画像はいけない。怖いよ。治療に専念しなさい。絵はそれから。、という分別が見ることのできないものが。
「星降る夜」
ゴッホの絵を彼の物語から離れて見ることができれば。
お父さんに抱えられた幼稚園くらいの女の子の感想 ーきれい、星があって、川があって、男の人がいて、女の人がいて、うちに帰るところー


ゴーギャン
今日の一番の収穫。
ゴーギャンには興味が無かったけど、実物に触れると、その抽象的な造形と色彩が物としてドンと迫ってくる。絶妙に配された精緻な具象が抽象の即物性に文脈を導入する。