休日のビジネス街

休日のビジネス街、雑居ビル街に来ると異様に落ち着く。
こんなところに住むのもいいな。

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休日の土曜日。遅く起きた朝。玄関を出て、オートロックのドアを解除する。ビルの合間から、まだ朝日の余韻を残す日差しが差し込む。
人気のない静かなビル街をぬけ、コンビニへ。
帰ってきて窓を開ける。窓から見えるのは商社の自社ビル。物音ひとつしない。
時折、自動車のロードノイズだけがわずかに耳に届いてくる。
毎夜訪れるラマダンをBreakするためだけの朝食を胃袋に詰め込みながら、一週間程放おっておいたメールをチェックする。
SPAMフォルダーに送り込まれた大量のメールと、僅かに残った要件らしきそれは、仕事がらみの事務報告と、腐れ縁のバカ連中が巻き起こした飲み屋での顛末を英雄気取りで書き送ってきた、どのみち数秒でゴミ箱行きになるものばかりに紛れて、明らかにそれらとは文字面の違うある一件に目が止まった。
- なに、見てんの? -
年代物のThinkpadに目をやる自分の顔に、生暖かい頬と寝ぐせの付いた髪を近づけてきたのは昨夜、地下街にある安いBarで見つけた女だ。
名前はなんだっけ?まぁいい。取り敢えずこの女のラマダンをBreakさせて、そのまま東京無線にでも放り込んでしまおう。

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こんな(笑)。いや、こういうことでは…なんか方向がズレたけど、まぁいいや。