「ヴィデオを待ちながら」

東京国立近代美術館で開催中のビデオアート展「ヴィデオを待ちながら」。
ビデオアート誕生から40年、未だ美術館にビデオアートの適切な展示方法が成立していないことに愕然とする。ごく短い作品以外、突っ立ったまま、あるいは幼稚園の椅子のようなものに腰掛けて、最後まで鑑賞したバカ人はどのくらいいるのだろうか。夕日の周りを水平線が移動する映像を、20分も見る意欲が発生する可能性はゼロであり、説明書きで何が起きるのかを補完して作品の受容が、かろうじて成立する。売店には紙媒体のカタログはあってもDVDは購入できない。あのホラー版ピタゴラスイッチなんか家でじっくり見たいのに。

それにしても、観客の女性の美的クオリティが、軒並み高かったのは何故?ビデオアートはモテるのか?ほんとに?