全体性

全体性への希求が、とりとめのない混沌への現実感覚に基づくものなら、全体性への期待と否認は、あり得ているだろう秩序に対する依存による。
混沌の現実を生き抜くサバイルツールとしての全体性は、早晩現実に浸食されざるを得ない。混沌そのものを生きることはできない。それは歌に変容され、無限に変容され、道に変容され、全体性をフォーマットとして折り合いを見出そうとする。