カメラを持って外に出る

写真に撮りたいものがあるわけではないけど、取り敢えずカメラを持って外に出る。
被写体を探すような探さないような感じで外を歩く。ま、何か撮ろうとシャッターを押す。腑に落ちないような感覚を持ちながら歩き出す。少し興味をひくものを感じたのでシャッターを切る。何か違うような感じがするけど、まぁいいかと歩き出す。そんなことを繰り返しているうちに、段々と興が乗ってくる。疲労とともに少しトリップしたような感覚になって撮り続けていく。数時間経ち、いい加減疲れて家へ帰る。パソコンに取り込んで見ると何事かが写りこんでいる。さっきまでの多少の高揚感からすると気の抜けた画像がある。レタッチで元の意図、というより目の前のRAW画像を元に画像を作っていく。撮ったときのイメージとはまた違う物になっていく。そして、何がしかの画像が出来る。
昔、ハイレッドセンターの誰かが、分かりきったことでも実際にやってみると何かが起こる、と言っていたけど、確かに何かが起こる。
その何かを手がかりに、軌道を見出していく以外にないと思う。