20年くらい前にタイムスリップする夢を見た。
東京に来てからもう随分時間が経つので、子供時代という分かり易い過去だけではなく、大人になってからの過去を振り返るのもいいだろうと夢の中で判断している。
訪れた近所の過去には、今では可愛く整備されている幼稚園が無骨なコンクリートの建物で、そうだったと思い出した。今はない店の前で、そういえばここのうどんは評判が良かったので、現在に帰る前に食べておこうと思ったりしている。近所の近い過去なので、かえってその変化に気づかないでいたことが多い。単に建物が変わっているだけでなく、その建物の素材やデザイン、店の看板や商品構成に時代が刻印されていたことに改めて驚いている。
夢から覚めて、その夢の内容を思い返してみると、夢の中で見た風景は現実とは何の関係もなかった。
